協会の概要 情報公開資料 ご挨拶 50年史

2021年11月、一般社団法人 プラスチック循環利用協会は創立50周年を迎えることができました。

当協会は1971年の創立以来、50年間、プラスチック業界における廃プラスチックの諸問題に積極的に対処するための中心的な機関として、廃プラスチック処理技術の開発などに取り組むとともに、プラスチックの生産から廃棄に至るまでライフサイクル全体での環境負荷の低減を通じて、持続的発展に向けた循環型社会の構築に多くの貢献をしてきたと自負しております。

現在、当協会では、①LCA(ライフサイクルアセスメント)基礎データの提供 ②プラスチックのマテリアルフロー図の作成 ③環境教育支援の3つをコア事業と位置づけ集中的に取り組んでおります。LCAについてはプラスチックの持つ食品品質の高い保存性能がCO2 排出抑制に貢献することを明らかにし、プラスチックに対する社会的理解の増進に役立てております。マテリアルフロー図については行政、企業、研究機関など幅広い分野における必須の基礎資料として数多く引用され、活用されています。環境教育支援については、学校現場で好評な出前授業に加え、学習支援サイトには50万人以上の子供たちが訪れプラスチックに対する理解を深めています。ここに至ることができたのは、協会を支えてきた先人たちが50年間にわたってコツコツと業務を重ねてきた賜物です。当協会は、今後もこのような一見目立たない地道な活動を継続し、プラスチックと社会の共存に向けて努力してまいります。

さて、近年、プラスチックほど、経済社会に広く深く浸透し、我々の生活に利便性と恩恵をもたらした素材は多くありません。化学産業がその技術開発等に率先して取り組むなど、今やプラスチックは、人類の社会生活上、必要不可欠なものであります。一方で、プラスチックが適切に使用・処理されていないケースも多く、いわゆる海洋プラスチック問題等の環境問題が引き起こされており、最近ではプラスチックのリサイクル問題に対する国民の関心がさらに高まってきています。また、プラスチックから代替素材への転換やプラスチックの規制を望む厳しいご意見も見受けられます。こうした中、今年6月には「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が成立しました。法律制定の年に当協会が50周年の節目を迎えることは極めて意義深いものと考えます。

このような状況において、国民的な理解のもとでプラスチックと社会との共存を実現していくためには、プラスチックのリサイクルを力強く進めることが急務の課題であり、その解決に向けて化学産業が率先して社会的役割を果たしていくことが強く求められています。最近ではケミカルリサイクルに関するイノベーションが進み、化学産業がその持てる技術力を活かしてリサイクルを飛躍的に進めるチャンスとなっています。当協会はかつてケミカルリサイクルの技術開発を行い、実証運転にまで至りました。これらの経験を活かしながら、化学産業がその社会的役割を果たせるよう、プラスチックのリサイクル推進に貢献していくことが当協会の使命であると考えております。

最後になりますが、過去50年間の協会活動を支えてこられたプラスチック業界および当協会の諸先達の方々のご努力に深く敬意を表し、またご支援、ご協力、ご指導を賜りました関係行政機関の方々、学識経験者の皆様方に厚く御礼申し上げるとともに、今後もより一層のご支援ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 会長 和賀昌之
(三菱ケミカル株式会社 代表取締役社長)

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