千葉県の内房地区に位置する市原市・袖ヶ浦市。両市にまたがる発明クラブとして2002年に発足した「市原・袖ヶ浦少年少女発明クラブ」は、地元企業である住友化学工業の社員・OBや現・元教師など40名強を指導員に、工作や化学実験などを隔週土曜日に実施しています。
対象は、両市にある小中学校(小学校三年生〜中学校二年生)の生徒たち150名。今年は200名の応募があり、抽選で150名を選びました。
発泡スチロールをリモネン(オレンジオイル)で溶かして減容化する実験で、「こぶし大の発泡スチロールを溶かしたのに、リモネンの量が少ししか増えていないのはなぜだと思うか?」と発問したところ、ある子供(小学校高学年)から「質量」という言葉が返ってきました。
正解は、発泡スチロール中の空気(発泡スチロールの98%は空気)がリモネン液に溶ける段階で大気中に放出されたため、溶液の量があまり増えなかったということです。「質量」とは直接関係ありませんが、この実験で「質量」をイメージした子供がいたことは驚きで、さすが科学好きの子供たちの集まりだとびっくりさせられました。

リモネン溶融実験
さすが、発明クラブ 実験装置づくりも朝飯前!
実験内容は、前述のリモネンの減容化→分離による原料製造→再発泡実験、スチレン樹脂(試飲用のカップを利用)の加工実験に加え、ペットボトルから糸を作る実験も行いました。
ペットボトルから糸を作る実験では、通常プラ処理協側で実験装置を用意し、子供たちには糸が作られる状態を見てもらうだけにしていますが、今回は発明クラブでの実験ということで、実験装置づくりから入りました。
さすが発明クラブの子供たち、工作作業は手慣れたもので、実験装置作りもそれほど時間がかからず完成しました。